社団法人東京都中小建設業協会

会 長 吉 田 建 三

都中建は平成16年2月17日、これまで1年余にわたって議論してきた「中小建設業再生のために」を理事会で承認し、公表した(本文参照)。いろいろご意見を寄せて頂ければ有難い。日本経済の構造改革の中で、建設投資は激減、建設産業は完全に供給過剰産業となった。この状態を解決するにはどうすればよいのか。現状では公共工事の少ない発注案件を巡って、中小業者同士の血みどろの受注合戦が行われている。このまま放置すれば、業者は共倒れになり、中小建設産業は壊滅する。それが自由競争というものだと云ってしまえばそれまでだが、それでは影響が大き過ぎる。何とかソフトに産業転換はできないだろうかというのが都中建の願いであり、主張である。産業の再生と云ってもそれ程簡単なことではない。国の基本方針や東京都の現状改革にも見解や要望が色々述べてある。中小建設業の再生の困難さも書いてある。要は何事も経営者の責任であり、この業界に生き残りたければ経営者は全知全能を傾けて進まなければならない。努力した者のみが勝つということが云いたかったのである。

自助努力、自己責任、会員各社はこれをどう受け止めて頂けるだろうか。