現場最前線レポ

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mission #02

スタートから完成まで。
自分の目で責任を持って最後まで見届ける。

44年前、同社が施工した地方自治体の健康相談所と児童相談所、消防団車庫の複合工事。老朽化と施設拡充に伴い建替えることとなった。周囲は閑静な住宅地であり、騒音に関しては十分な配慮が求められる環境である。現場の主要メンバーは3名だが、その日の工事内容によって様々な業者が出入りしている。解体から完成まで約4年を要する。
「以前当社で建てたものを、また当社で担当できるとは。感慨深い案件に携わることができています。」と施工管理職のYさん。現場で作業をしていると、時々知らない方から「いつもお世話になっております」と声を掛けられることがある。この地域の街づくりに貢献していることを誇りに思う瞬間だ。
「前職では大きなプロジェクトに配属されましたが、自分が建造物に携わったという実感を得ることができませんでした。現在は、所長の直下に就くことができ、直接指導を受けられます。」 少数精鋭のチーム編成のため、自分の知らないうちに作業が進んでいるということは、まずない。責任を持って、建物の竣工まで見届けることができる環境だ。現場の進め方をはじめ、工事竣工に向けた幅広い工程を間近に見ることで、知見が深まっていく。この繰り返しを経験し成長すること、それが仕事の醍醐味である。

現場では、問題が起こらないことはない。そんな中でも、建築業界で働き続けられるのは、施主様の要望や職人さんからの指摘に対し悩みぬいた結果、うまく仕上げることができた時の喜びが大きいから。「たくさんの人が関わって建物を造っているので、技術の高い方から刺激を受けたり、困っている時に助けてもらったりしながらなんとか乗り越えてきました。今までお世話になった方々に、いつか自分が成長した姿を見てほしいと思っています。」
所長でもある大ベテランKさんは、実体験を通して、コミュニケーションの大切さについて学んでいる。「私も若い時は苦労しました。自分より年齢の高い人が多く、どうやって会話したらいいのかわからず戸惑っていましたね。目上の方は自分より当然経験豊富。自分が知りえない新しい視点を教えてくれるから積極的に関わっていこうと発想の転換をして接してきました。年齢を重ねるごとに職人さんとの会話は楽しくなっていきましたね。」と話す。「Yさんは、休憩時間など積極的に話しかける努力をしています。新しいことを吸収する意欲も高いし、限られた時間の中で最大限のことができるよう、一生懸命取組んでいます。」現場での活躍に太鼓判を押していた。
今後、建設業を担う若手社員には、新しいものを率先して取り入れてほしい、と考えている。「現場の作業一つ一つは大きく変えることができないから、若い人にはIT化の促進や最新機器の導入など、効率化のための新しい術を身につけてほしい。私が覚えるより、ずっと効率がいいはずです。」と笑う。
senpai’s outline
Yさん(2013年入社/キャリア採用)

大学卒業後、中堅建設会社に就職。1年間従事したあと退職し、現在の中小建設会社へ入社。
幼少期より工作やブロックで遊ぶことが好きで、ものづくりに関心があった。のちに建設業界への就職は叶ったものの、施工管理職に関わることができず雑務が中心で先の見えない日々が続く。知人の紹介で地元企業への転職が決まり、現在は所長直下で幅広い工程を見ながら活き活きと仕事に取組んでいる。
自分がどのようなキャリアを積んでいきたいか考えた時、自分が携わった建設物の初めから終わりまでを見届けていたいと思いました。地域に根ざした案件が多く、自分が携わった建物を見ると嬉しい気持ちになります。中小建設会社は、遠方への転勤もなく、家族との生活設計もしやすいので、安心して働くことができるのも魅力です。未経験でもキャリアアップができる環境が整っていますので、悩んでいる方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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